士業のバトン「江黒 崇史氏(公認会計士)」2/2

士業のバトン「江黒 崇史氏(公認会計士)」2/2
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  • 作成日:2018年07月06日
  • 更新日:2018年07月28日

SAMURISE「士業のバトン」No.1公認会計士 江黒 崇史氏②(全2回)


株式会社SAMURISEの特別企画 「士業のバトン」 !!

第一回に続き、「アドレナリン会計士」江黒公認会計士事務所代表の江黒 崇史氏をご紹介します!

江黒氏は、江黒公認会計士事務所と株式会社E-FASで、IPOコンサルティングとM&Aアドバイザリー業務に従事、上場・非上場会社の社外役員を7社兼任、公認会計士協会の広報委員会も務めている方です!

顧客獲得について


クライアントの獲得方法について教えてください。

江黒氏:
基本的には、いわゆる営業というものはしていないんですよ。
色々なご縁で、経営者や士業の方からのご紹介が多いですね。
自分の場合は、業務を自分が好きなIPOコンサルティングとM&Aアドバイザリーにフォーカスしています。そのため、IPOやM&Aの話がある時にはスピードや値段がリーズナブルな点で、ベンチャー企業の社長からまず相談されることが多いですね。
個人的な見解ですが、「何でもできます」よりも、何かに絞っていた方が紹介を受けやすいと思います。今月は小さい会社のM&Aの相談が多いのですが、やはり皆さん「江黒さんは小さい会社のM&A案件が多いと思ったので相談しました」とおっしゃっていただいています。
また、経営者同士の交流会やM&A仲間同士の交流会を開催したり、HPでブログを書いて情報発信をしたりもしています。ブログは10年ほど続けていますが、お陰様で多くの人に読んでいただいていますし、名刺交換させていただくと「ブログ読んでいます」とおっしゃっていただくことも多くなりました。
独立を考えている方にはブログで情報発信することをお勧めしますね!


営業について悩まれる方が多いと思うのですが、何かアドバイスはありますか?

江黒氏:
そうですね。士業の営業はいくつかパターンがあると思いますが、
1.金融機関に飛び込んで名刺を配る、とにかく人に会いに行く
2.ダイレクトメールや、メルマガ、広告をうつ
3.紹介をうける
でしょうか。

まず1つ目の「銀行に名刺を配りに行く」は、比較的よく聞く営業手法ですね。私はやったことがないのですが、近くの銀行をどんどん訪問して名刺を配り、銀行内でセミナーを開催させてもらうと聞いています。実践している人に聞くと、本当にアポなしで飛び込んで「○○士の●●と申します。この度近くで開業しまして~」と営業するそうです。これは私には無理な営業スタイルなのですごいなぁ~と思いますね。

2つ目の「ダイレクトメールやメルマガ、広告を打つ」も多い営業手法と思います。広告は、セミナーやイベントなどをFacebook広告に打つ方が多い印象です。私はブログを執筆し、情報発信していますね。ブログで書いたIPOネタやM&Aニュースなどから問い合わせを受けることがあります。

3つ目の「紹介を受ける」が、一番効率良いですよね。これは、やはり自分が紹介を受けるに足る自身のブランディングやイメージが必要だと思います。私の場合は、正直、新聞やTVに出るような大きなM&Aなどはお手伝いできませんが、小さなM&Aやスタートアップの資金調達、資本政策、上場支援などで思い出してもらえるよう、ブログで情報発信をしたり、仕事内容をお話したりしています。
そして一度引き受けた仕事は全力で取り組み、次のお仕事もご紹介いただけるよう熱く取り組みます。よく、「○○円の報酬しかもらっていないから、そこまでできません」という類の発言を士業仲間から聞くことがありますが、自分自身の評価や次の仕事につなげるためにも、ある程度はクライアントの希望する報酬体系でしっかりとした成果物を提出しようと心がけています。「仕事の報酬は仕事!」という言葉を信じて、常に目の前の仕事に取り組むようにしていますね。


士業連携について


何士の方と何の案件について連携しましたか?

江黒氏:
色んな士業の方と仕事をしています!クライアントを紹介することもあれば、紹介を受けることもあります。
例えば、大型なM&A案件の相談を受けた場合は、同じ公認会計士の方と連携して、役務提供することもありますね。
また、IPOコンサルをしていると、弁護士のご紹介依頼も多いです。そこで、IPOに強い弁護士の方をご紹介しています。
さらに、若い方から会社設立の相談を受ける時もありますので、司法書士の先生やベンチャーの税務に詳しい税理士、ベンチャーの労務に詳しい社会保険労務士の先生方をご紹介させていただいています。


どういう士業の方と仕事をしたいですか?一緒に仕事をする士業の方の選び方等、気をつけている点はありますでしょうか?

江黒氏:
信頼できる方ですね!実績もありますが、その方の評判を重視しています。士業の世界は狭いので、だいたい人を介せばわかりますし、評判は嘘つけないので。
後は一緒に仕事をする上で、レスポンスのスピード、回答の明確さは大事ですね。
ただ、最終的にその方と話してみて私自身がこの人とは一緒に仕事をしたいな、と思う方かが一番です!


士業の将来について


最近AIにより士業の仕事がなくなると言われておりますが、どう思われますか?

江黒氏:
そうですね、無くなる作業はありますが、仕事は無くならないと思っています。士業ごとに状況は異なると思いますが、簡単な業務や力任せの仕事はどんどんなくなってほしいですよね。
たとえば、私の場合、決算書をエクセル上で加工して分析してグラフ化して報告書等にまとめていますが、AIスピーカーに「3期分の決算書をこんな風に並べて、分析して、グラフ化して」と語りかけたら、一瞬で成果物ができる世界を待ち望んでいます。そして、AIが作った成果物を自分できちんと解釈し、クライアントに報告するという、経験や知識を活かす仕事に時間や体力を使いたいですね。
その結果、業務時間が短縮されて、より多くの相談にのり、レベルの高い成果物ができるようになればAIはむしろ大歓迎です。
テクノロジーの進化を恐れても仕方ないので、積極的に変化を受け入れるような心構えでよいのではないでしょうか。


士業のバトン


士業の方をご紹介ください!

江黒氏:ではIPO支援業務等でよくご一緒させていただくフォーサイト総合法律事務所の大村先生をご紹介させていただきます。大村先生はIPOやM&Aをよく手掛けていらっしゃる弁護士ですが、自らも経営者・起業家としてクライアントと向き合っていらっしゃる素晴らしい先生です。


まとめ

士業のバトン第1弾として、「アドレナリン会計士」 江黒公認会計士事務所代表の江黒 崇史氏をご紹介させて頂きました!
士業のバトン第2弾は、IPO分野で活躍されている、フォーサイト総合法律事務所 大村弁護士をご紹介させて頂きます!!
次回、ご期待ください!!

江黒 崇史

江黒 崇史

現在、ベンチャー企業を中心にIPO支援とM&Aアドバイザリー業務を担当しております。 IPO支援では資本政策や資金調達、監査法人対応や証券会社対応を、M&Aアドバイザリー業務では財務DDや株価算定などを実施しております。 多くの士業の方と連携できることを楽しみにしております。
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