士業のバトン「畑中 孝介氏(税理士)」

士業のバトン「畑中 孝介氏(税理士)」
  • 弁護士
  • 公認会計士
  • 税理士
  • 社労士
  • 司法書士
  • 行政書士
  • 弁理士
  • 不動産鑑定士
  • 士業のバトン
  • 作成日:2018年09月24日
  • 更新日:2018年09月25日

士業のバトン第4弾は、ビジネス・ブレイン税理士事務所の税理士 畑中孝介氏をご紹介します!

畑中氏は、中堅企業に対して管理会計などのコンサルティング、組織再編や連結納税を含めた総合的な税務サービスを提供している方です。
3年前に独立し、17名の事務所に成長させ、中堅企業やベンチャーの成長をサポートしています。
では、畑中氏のバックグラウンドや専門分野をはじめ、士業の独立や士業連携についてご紹介してまいります!


・なぜ、税理士を目指したのか教えてください。

高校1年の時、担任のお兄様が税理士で、フェラーリに乗っているらしいと聞いたんです。
単純にカッコいいなと感じ、それで税理士に興味を持ち、2年から簿記の試験を受けたら、面白く感じて、そのまま会計学科のある大学に進学しました!
当時バブル真っ只中だったので、大学生向けの税理士の職業紹介ビデオでは、ヘリコプターからアタッシュケースを持った方が降りていました!騙されましたね!笑
会計士も選択肢としてありましたが、独立を考えて、大学2年から税理士の勉強を始めました。
ちょうどそのタイミングにご縁で、税理士の先生をご紹介頂き、税理士事務所でバイトを始めました。
当時、塾で時給3,000円で働いていたので、時給は4分の1になりましたけど。。笑
卒業後、そのままその税理士事務所に入所し、税理士になり、約20年間勤めました。


・独立までの経緯を教えてください。

初めは5年くらいで独立を考えていましたが、上場企業の連結納税や複雑な論点の仕事をしているうちに、これは個人ではできないなと思い、一旦独立をやめたんです。
ただ、40歳の人生の折り返しポイント?で、やはり当初からの想いである独立を決意し準備引継期間を経て3年前の7月に独立開業しました!
独立時は、以前勤務していた税理法人のボスにも恵まれ幸い約10件ほどクライアントを引き継がせていただきスタートしました。
ただ、先輩から「独立したら、社員を雇え!」「事務所を借りろ!」とアドバイスを頂いたので、いきなり社員を採用し、事務所も借りてスタートしました。笑
そもそも、かっこいい税理士を育成したいという自分の想いがあったのですが。
今ではそのアドバイスも活きたのか、私のほか社員6人 大学生のインターン8名、パート2名総勢17名の事務所に成長することができました。


・強み、特徴、専門(得意)分野を教えてください。

課題を感じている中堅企業に対して、セグメントや部門別など管理会計のコンサルティングを含めた税務サービスを提供しています。もちろん、クライアントにとってメリットのある補助金の提案や節税対策も積極的に提供しています。
コンサルティングの実績があり、セグメントや部門別など会計システムの設計までできる税理士はあまりいないので、差別化できているのだと思います。
また、組織再編や連結納税も得意なので、再編のアドバイス、事業承継、M&Aのデューデリ、匿名組合の組成、種類株・属人株や民事信託の組成など中堅企業に絡むようなトピックはいろいろ手掛けています。
ただし、クライアントは中堅企業に偏っているわけではなく、約半数はベンチャー企業です。
もちろん中堅企業向けがメインですが、もともとベンチャー企業が好きで、ベンチャーを応援したいんです。
事務所の雰囲気もいわゆる税理士事務所ではなく、ベンチャーのような雰囲気になるようにデザインしています。
逆に、社長の所得税はやりますが、相続や個人向けの税務サービスは一切やりません。また一般の税理士さんがやるような売上5千万円から2、3億円のクライアントもあまりありません(笑)


・業務のトピックがあれば教えてください。

当事務所では、足元でテクノロジーを使って、業務効率化をお手伝いしています。
クライアントは、その空いた時間を経営管理に使うことができるわけです。なかには、97%入力作業を自動化したクライアントもあります。月次決算は数時間で締まります。
税法でのトピックとしては、例えば、生産性向上設備の即時償却がありますね。
製造業にとってインパクトがあるのですが、なかなか浸透していないと感じています。1億円の設備であれば、法人税3,000万円程度の節税になります。償却資産税も3年で400万円程度の節税になります。活用できる会社は使わないともったいないですよね。


・今までの面白い&大変だった&失敗エピソードを教えてください。

失敗なのかわかりませんが、採用でエピソードがありますね。
一橋大学卒業の欧州からの留学生が、税理士の仕事をしたいということでご紹介を受けました。
彼は、卒業後にビラまきのバイトをしていたようで、優秀かつ税理士への熱意をかい、それなら是非ということで正社員として採用したんです。
すぐに歓迎会をして、歓迎ムード一色でしたが、これからという3日目から来なくなるという。。。
後日、手紙と辞表が届いたのですが、差し出し地が彼女がいる地方都市でしたね。笑
女性に負けました。。。
それ以降、留学生の採用には敏感になっています!笑


・会社&個人として、5年後、10年後に目指されているところを教えてください。

クライアントを成長させるということが1番です。
そのために、経営指導のクオリティをあげて、クライアントと共に成長していきたいですね。
その他に、今後はインキュベーション機能のような若者の起業支援をしていきたいと思っています。ハンズオンのベンチャー投資もしてみたいですね。
特にベンチャーの場合、様々な悩みを抱えていますし、クライアントに親身になって相談に応えることで、社員の成長にもつながると思うので。


・事務所の取り組みがあれば教えてください。

事務所の取り組みとしては、先輩からのアドバイスで、月に2回読書会を開催し、輪読して議論をするようにしています。
テクニカルな話ではなく、考え方や心の持ちようは外で学べないので、事務所での考え方の共有をする趣旨です。時々ブレスト大会でインターン生の意見も取り入れたアイディア出し会議や社内バーでの懇親会をしています。
ツールとしては、chatworkで社内・クライアントとやり取りしていますね。

新たな取り組みとしては、ベンチャー向けにサブスクリプション型の報酬体系を始めました!
ベンチャー企業はCASHがないことが共通の課題なので、ベンチャー企業と一緒に夢を目指して応援するための新たな取り組みです。


・採用希望等あれば教えてください。

正社員やインターン生は、引き続き積極的に採用していきたいと考えています。
当事務所の採用方針としては、コミュニケーション力を重要視し、それ以外は不要です。専門知識はいりません。
色んな方とコミュニケーションを取れることが、テクノロジーの発展がある中で、一番重要なポイントだと考えているからです。専門知識は後から吸収できますし、こちらでサポートもします。
是非、ご興味ある方はご連絡を頂ければ幸いです。


士業の方へ


・士業の未来をどのように見ていますか?(テクノロジーも含む)

間違いなく、将来的にはAIやフィンテックなどの影響を受けると思います。
具体的には、①ハイエンドな業務、②組み合わせの業務(贈与税、相続税、組織再編税制などの組み合わせ)、③情報収集能力を含めたコミュニケーション能力 の3つを意識して業務をしていかないといけないと思います。


・独立のタイミング、場所、専門分野、営業方法、その他気をつけるべきことなど教えてください。

自分の強みをはっきりすることが1番大事だと思います。
士業って変なんですよね。例えば、医者であれば、歯科医師と医師、さらには医師の中でも内科、外科、皮膚科・・・と専門分野に別れています。士業は資格だけで、特に分野ごとに別れていないんです。
士業も同じで、相談すべきことが出てきたときに、その悩みに強い専門家に相談がいきます。
つまり、何かしら武器、つまりブランディングが必要ということですね。
あと重要な点は、先ほども挙げましたが、コミュニケーション力ですね。お酒も重要なツールだと思います。
ただ、飲み過ぎには注意してくださいね。私は痛風に2回なっているので。笑


士業連携(紹介、外注、連携等)について


・何士の方と何の案件について連携しましたか?

当事務所の受注は、ご紹介しかありません。特に、士業からのご紹介が多いですね。
中堅企業は、社労士、司法書士の先生からのご紹介が多いです。
ベンチャー企業は監査法人が入った後に、顧問税理士を変更するケースが多いので、会計士からの紹介もあります。
逆に、クライアントに税務以外のご相談があれば、他士業に仕事を依頼して連携しています。


・どういう士業の方と仕事をしたいですか?士業の方の選び方等、気をつけている点を教えてください。

分野に特化した方と連携しています。覚えやすいですし、頼みやすいので。
フィーの面も大事な要素で、クライアントとの相性もあります。
あと、重要なポイントとしては、ちょっと困った時に紹介してくれるような方と知り合っておくことも大事ですね。自分がなることが理想ですが。


士業のバトン


・士業の方をご紹介ください!

では、株式会社Loco Partnersの公認会計士 川口 達也様をご紹介させていただきます。
川口様は大学時代から公認会計士を志していたものの、監査法人には就職せず 2012年にDeNAに入社し、史上初めて新卒で経理部に配属されました。
同年、大学時代に1度不合格になった、公認会計士の論文式試験に働きながら合格し、2017年に旅行予約サービスの「Relux」を運営する株式会社Loco Partnersに転職され その傍らで実家の小売酒屋のM&Aを2018年にした方です。
実は、まだ出会ってそんなに時間もたってないのですが、日本酒好き、野球好きとして日本酒の酒屋のM&Aのスキームなど、長い付き合いをしているような錯覚に陥っています。
今後、酒屋と日本酒業界の発展のためPMI(Post Merger Integration)に士業としての立場を超え一緒に戦っていきたいと思っています!

畑中 孝介

畑中 孝介

クライアントの中心は中堅企業のコンサルティング及び税務顧問です。セグメントや部門別など管理会計のコンサルティングを含めた会計サービスを提供しています。 また、付随サービスとして組織再編や連結納税も得意なので、再編のアドバイス、事業承継、M&Aのデューデリ、匿名組合の組成、種類株・属人株や民...
畑中 孝介さんのページ