士業のバトン「大村 健氏(弁護士)」2/2

士業のバトン「大村 健氏(弁護士)」2/2
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  • 作成日:2018年08月05日
  • 更新日:2018年08月07日

第1回に続き、フォーサイト総合法律事務所の代表パートナー弁護士の大村健氏をご紹介します!

大村氏は、ベンチャー・スタートアップ企業の企業法務を専門に、直近6年半ほどでクライアント企業が35社以上IPOし、15社以上東証一部に市場変更され、本年も複数のクライアント企業がIPOされている、ベンチャー・スタートアップ界隈ではとても有名な方です。
現在、弁護士13名と司法書士兼行政書士1名を率い、170社以上の法律顧問先を抱えていらっしゃいます。
第1回はこちらです!


現在、170社以上のクライアントをどうやって獲得したのか教えてください。

独立する前は、週に17席くらい宴席に行っていました!
当時、独身だからということもありますけどね(笑)。
実績はあまりなく、当時は上場を目指す会社自体が少なかったのですが、色々な方とコネクションを作ることができました。
お陰様で独立前に、個人で7、80社ほど顧問契約をすることができたと思います。

現在では、既存クライアントのご紹介が一番多いです。
その他に、監査法人、証券会社、金融機関、会計士・税理士・社労士・弁理士・弁護士等の皆様からご紹介いただくことも多いです。
クライアントが上場すればするほど、実績やノウハウが蓄積され、ご紹介に次ぐご紹介で増加してきました。


最近のベンチャーのトピックを教えてください。

守秘義務があるので詳細はお話できませんが、最近はM&Aベンチャー投資が活況です。上場した会社がコーポレート・ベンチャー・キャピタル(CVC)を設立したりすることも多いです。
ただ、上場したばかりの会社は、M&Aやベンチャー投資に慣れていないことが多く、危険なM&Aやベンチャー投資をしてしまう会社が多いですね。
調達したCASHを投資していく中でM&Aは1つの方法だと思いますが、多額なことが多いですし、長期的目線で慎重に検討すべきです。
最近はよくオーナー・社長から事前に相談を受けますし、アドバイザーとしてM&Aやベンチャー投資の会議に出ることもあります。


事務所の採用について教えてください。

当事務所設立当初より、組織を大きくすることは考えず(結果として大きくなることはヨシとしております)、組織を強くすること、筋肉質な組織にすることにこだわっていたため、法律事務所としては珍しく、新卒ないし第二新卒の生え抜きのメンバーを育てるという方針をとっていまして、引き続き、新卒、第二新卒程度の弁護士を採用していく予定です!
現在、所属弁護士13名と司法書士兼行政書士1名という体制で、本年末にはさらに新規登録弁護士が1名加入する予定です。
当事務所の採用は、全員面接で4次面接まで行います。誰か1人でも納得をしなければ採用はしません。毎年1人か2人を採用していますね。
本当は忙しいのでもっと採用したいのですが、法的な考え方や仕事に当たる姿勢を徹底的に叩き込んで、一人前の弁護士に育てるためには年に1、2名が限界なんです。。。
私も常に心掛けていますが、現状に慢心することなく、常に挑戦者であり続け、ハングリーであり続けること、あと、努力し続けることを1年目から叩き込むことで、その弁護士や当事務所の5年後、10年後、30年後は変わって来ると考えています。
さらに、当事務所は、業務分野も広くまんべんなく行うのではなく、得意とする領域にこだわり続けてまいりました。
また、クオリティコントロールの観点から1つの案件に弁護士2人体制で仕事を進めるルールにしています。
その結果として、離職率がとても低いことが特徴で、トップ4名は10年以上一緒に仕事をしてきていますし、その下も9年目、6年目・・・と続きます。
それぞれ、企業法務を取扱分野とし、何らかの専門分野を持っています。もちろん、企業の法律顧問業務だけでなく、紛争解決業務も取り扱っています。


5年後、10年後に目指されているところを教えてください。

まずは、実績を積み重ねることが大事なので、質と量を高めていきたいと思っています!
また、金融商品取引法や証券取引所規則を始めとする上場企業法務案件、危機管理案件、会計・税務に関するアドバイスや海外案件等の周辺領域を増やしていきたいと思っています。


これから独立する士業の方へ


独立のタイミング、場所、専門分野、営業方法、その他気をつけるべきことなど教えてください。

得意分野や専門分野を作ることが1番重要だと思います!
当事務所の場合、現時点では、自分達でなければ対応できない案件が多いので、結果として、IPOやM&Aが中心となっています。
依頼者側の目線に立つと、何でもできるということは逆に特徴がないので依頼しにくいんですよね。つまり、何もできないと同じだと思うんです。
日ごろから部下たちには、得意分野を3つ作るべきと言っています。
あとは、SNSで発信することも1つの方法だと思います。無料ですし、思わぬところで案件獲得に繋がることもあるかもしれません。


士業連携(紹介、外注、連携等)について


何士の方と何の案件について連携しましたか?一緒に仕事をする士業の方の選び方等、気をつけている点はありますでしょうか?

基本的に、当事務所じゃなくてもよい案件やより適切な弁護士がいる場合は、他の弁護士の方をご紹介しています。
また、海外案件の場合、中国、シンガポール、アメリカ等の海外ファームと連携していますね。
他士業ですと、IPOに関連し、会計士、税理士、社労士、弁理士と様々な士業の方と連携しています。
IPOとM&Aを中心に業務を行っていますので、会計士や税理士との連携することは多いですし、弁理士は、上場前のタイミングで商標や特許関係で連携しています。労務DDやIPOでは労務問題がよくあるので、社労士も連携することが多いです。
あとは、ビザ関係の相談は専門に取り扱っている行政書士にお願いしています。
最近は、社外役員を探している企業が多く、顧問先に会計士や弁護士等の士業の紹介もしていますね。
連携する上で重視している点は、分野に特化した方と連携するようにしています。
また、オーナー・社長、担当者の方とマッチしそうな方や、過去に類似の案件を経験した事があるかなども考えています。


士業のバトン


士業の方をご紹介ください!

では、株式会社ストライク代表取締役であり、公認会計士の荒井様をご紹介させていただきます。
荒井様は監査法人を経て、当時としては他に類のなかったM&A仲介会社を設立し、2016年に東証マザーズにIPOをし、2017年に東証一部に市場変更された方です。
私とも15年ほどの付き合いで、数々のM&A案件で戦ってきた戦友です。


まとめ

士業のバトン第2弾として、フォーサイト総合法律事務所代表パートナー弁護士の大村健氏をご紹介させて頂きました!
士業のバトン第3弾は、株式会社ストライク 代表取締役 荒井 邦彦氏(公認会計士/税理士)をご紹介させて頂きます!!
次回、ご期待ください!!